真夏にダレがちな食欲に
ガツン!と喝を入れてくれるのは
やはり、あの鼻腔をくすぐる
黄金色の香辛料の香り
ハウス食品の「バーモントカレー」

ひまわり (画:森下典子)
|
|
さて、話は変わるが、高野孟さんの著書『世界地図の読み方』の中に、
「日本はユーラシア大陸の『パチンコの受け皿』である」
という一節がある。
私たちがいつも見慣れている世界地図は、赤い日本列島が真ん中にあって、その西側には、大きなユーラシア大陸が広がっている。だけど、視点を変えて、この地図を、ぐるりと時計回りに90度まわして、西を上にしてみなさい、というのだ。すると、巨大なユーラシア大陸の下に、確かに「パチンコの受け皿」のように、日本列島が置かれている。ヨーロッパやインドや中国から、パチンコ玉のようにジャラジャラと、物や人や文化が落ちてくる。日本列島は、それを、こぼれ落ちないように受け取る地理的構造になっている。そして、受け皿の中のものを、吸収し、すっかり自分のものにしてしまう。それが日本だというのである。
カレーは、インドからイギリスを経由して日本にもたらされ、「スルメ」や「ちくわ」や「とんかつ」を入れられ、すっかり日本に馴染んで、カレーパンやカレーうどんにもなった。
「パチンコの受け皿」日本のあり方を、端的に物語っている。
|